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上瞼形成・二重整形

上眼瞼形成については患者さまと相談した上で以下の施術を行います。

二重手術・埋没法

皮膚を切り取ることなく針糸で二重整形を行う

埋没法は針孔が通る程度に皮膚を切開し、針糸を用いてまぶたの裏側から眼瞼挙筋、皮膚に糸を通して結ぶことで二重の折り込みを作る方法です。皮膚を切り取ってまぶたの中の組織を操作する切開法よりも侵襲が少なく、手術時間、ダウンタイムも短い二重手術です。メスで大きく切らないので傷あとが目立ちにくいです。当院では埋没用の外科糸を使用し3点固定法を好んで用いています。
患者さまと相談しながら希望の二重をデザインしていきます。蒙古襞の張り出しが強い症例では目頭切開の併用をお勧めすることがあります。

二重手術・切開法

皮膚を切除し隔膜を利用して二重をつくる

挙筋の働きが弱い患者さまに埋没法を行うと、目の動きに二重が付いていかず不自然なまぶたに見えることがあります。また、埋没後次第に糸がゆるみ、二重のラインがぼやけることがあります。このような患者さまには切開法による二重手術をお勧めします。当院の切開法は希望する二重のラインで皮膚切除を行い、眼球を保護する眼窩脂肪の隔壁を切開し、これを翻転させ上眼瞼の筋肉や皮膚に縫い付けることで、まぶたを開けたときに自然な二重が形成することを目的とした手術方法です。隔膜を切開しても目の開きが改善しないことが予想される場合は、眼瞼下垂手術の追加を提案することがあります。また、蒙古襞の張り出しが強い症例では目頭切開の併用をお勧めすることがあります。

経過

切開法では術後1週間で抜糸を行います。術後翌日に創部の処置に来院いただき、創部の確認を行います。術後の腫脹は抜糸の時期まで強いことが多いです。その後1か月をかけて腫脹は改善していきます。まぶたの皮膚は非常に薄いので腫脹が稀に数か月続くことがあります。おおよそ術後半年で完成となります。

 

目頭切開 (内眼角形成)

蒙古襞の張り出しが強く二重の形成の障害となっている場合は、目頭切開(内眼角形成)をお勧めします。当院が行う目頭切開は張り出している蒙古襞を皮弁状に切開し、鼻側に移動する方法です。内側の皮膚が移動することで目の開きが大きくなり、二重のラインも綺麗に見えることを目的としています。皮弁の大きさなどで開き具合を調整します。あまり大きな皮弁を作成すると傷あとが目立つことがあります。

 

上まぶたのたるみ

加齢で重く被さった上まぶたの皮膚を切除することでたるみの改善を図る手術方法です。
皮膚を切除する部位で以下の4種類があります。
1. 重瞼線の皮膚を切除する上眼瞼皮膚切除
2. 眉毛下部の皮膚を切除する眉下切開
3. こめかみ部の皮膚を切除するこめかみリフト
4. 頭部毛髪内の皮膚を切開する前額リフト・ブローリフト

1. 上眼瞼皮膚切除

重瞼線部で上まぶたの皮膚切除する方法です。目頭側を中心に余剰皮膚が多い場合は適応となることが多いです。まぶたを挙げる筋肉が低下している場合は眼瞼下垂手術をお勧めすることがあります。

2. 眉下切開

厚く重いまぶたと外側に余剰皮膚が多い症例では、眉下切開を行うことで上まぶたのたるみを改善できます。眉下部の皮膚を切除することに加えて、眼窩脂肪や眼輪筋などを操作することで軽度の眼瞼下垂の改善を見込める場合があります。眉下切開は重瞼線に手術操作が加わらないので、もともとの二重を変えることなく、たるみの改善が行えます。

3. こめかみリフト

こめかみ生え際部の皮膚を切開して顔の筋膜(SMAS)を牽引することで目尻のたるみを改善する手術です。上眼瞼皮膚切除、眉下切開で改善しなかったこめかみ部のたるみの改善に有効です。

4. 前額リフト・ブローリフト

頭部毛髪内の皮膚を切開し内視鏡下に皮下組織を剥離し、前額部を挙上することで眉毛を高い位置にして上眼瞼のたるみを改善させる手術です。